2011年02月09日

やり残した「宿題」。







遅まきながら、ようやく有川浩著「レインツリーの国」を読んだ。


『フェアリーゲーム』という昔読んだラノベ。
主人公はふとした思い付きで、その感想をググる…というところから物語は始まる。

そして作中作『フェアリーゲーム』のモデルとなっているのは、先日僕が4曲勝手にトリビュートした楽曲群の大元、笹本祐一著『妖精作戦』シリーズに他ならない。

作品の噂は前から知っていたし、自分でも『妖精作戦』チルドレン的な作家の作品はなるべく読むようにしていたのだが、この『レインツリーの国』は未読だったのだ。

ちょいネタバレ入りそうなので、未読の方は気を付けて。






この物語が他の『妖精作戦』チルドレン的作品と大きく異なるのは、作中でその『妖精作戦』への感想を登場人物が語り合う、という点だ。
もちろん作中なので、あくまで『フェアリーゲーム』という作中作の感想ということにはなっているのだけれど。
そのちょびっとメタな構成が、僕のように『妖精作戦』に心奪われた人間にはグッとくる。

というのもですね、僕もこの物語の登場人物のようにティーンの頃に作品に出会い、そして残念ながら周りにその興奮を分かち合える友達がいなかった。
だから、何年もたってググってみたりするのである。
僕もリアルタイムで『妖精作戦』のことを語り合える友達なんていなかった。
友達なんていなかった。
大事なことだから(ry

だから、他の人たちがどのように『妖精作戦』を読んでいたのか、非常に興味深いのである。


僕は以前にも書いた通り、比較的すんなりとそのラストシーンを受け入れた。
多分中学1年生くらいじゃないかなー。。。
というのも、「物語の整合性」と「夢のような物語」の擦り合わせは、あの結末以外に無いように思えたし。
それに悲劇で終わることは決して嫌いじゃなかったし。
悲劇だからこそ、美しいとも思えたし。

ただ…美しい悲劇というだけならば、こんなにも多くの人の心に残らなかっただろうし、僕も曲を書いたりはしなかっただろう。
『妖精作戦』全巻の読後に残る「置いていかれた感」。
登場人物が置いていかれてしまったように、読者も置いていかれた。
雨の降る江ノ島海岸に、あの日僕らも置いていかれてしまったのだ。
そして登場人物が「いつか彼女に追いつけるだろうか」と独りごちる様に、僕らもいい大人になりながら、ふとした瞬間にそれを思ってしまう。
フィクションだよ?
でも、考えてしまう。
「いつか追いつけるだろうか?」と。
誰に? 何に?



そんな『妖精作戦』の結末を、作中では『宿題』と表現していました。
作者から、これから大人になっていく少年少女への宿題である、と。

これにはもう、心から頷けた。
完全に宿題ですね。
登場人物の年齢を越した時の何とも居心地の悪い気持ち。
平沢千明の年齢を越した時に、自分を顧みて思うこと。
そして僕はその宿題をやり残したまま、気付けばいい大人になっていた。
だから今でも思ってしまう。
「いつか追いつけるだろうか?」なんてことを。
これは多分「いい」大人になれていないということだろうwww
体は大人、頭は子供!!


ものすごく時間はかかったけど、あの4曲こそがきっと、僕のやり残した宿題だったんだと思う。
そして多分、有川浩さんという方にとっても、『レインツリーの国』という作品こそが、宿題の答えなんじゃないかと思う。
実際どうなのかは知らないけれど、「思う」のは自由だよね。


ところで、今着手しようとしている曲が3つほどあります。
そのうち2つはクトゥルフ物ですwww
何故か年末からクトゥルフ熱が増しまくってるんだよねー。
これ、絶対ルルイエ浮上してるって!!

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