2013年02月11日

しんきょく!!「ショゴス=ロマンス」

雪が降ったり雨が降ったり黄金の蜂蜜酒が降ったり、まったく冬はイヤですねー。
早く夏にならないかな!!のハヤカワPです。

新曲をUPしました。

誰が予想したでしょう…以前UPした『恋の秘法はネクロノミコン』の続編が…これも星辰の位置が揃い始めたことの影響でしょうか…。

さて、ブロマガにて曲の詳細は書きましたので、こちらではもうちょいコアにクトゥルフ神話の魅力について書こうと思います。

僕がクトゥルフ神話に初めて触れたのはと学会会長でお馴染み、山本弘氏の小説『ラプラスの魔』でした。
安田均氏が原案を出していた同タイトルのPCゲームのノベライズです。
当時PC-88とかPC-98とかで出ていたゲームなので、MSX2派の僕は未プレイですが、小説がものすっごく面白かったんですね。
で、その中に登場するのがクトゥルフ神話の旧支配者の一柱だったと。

当時僕が感じたのは、奇妙な違和感でした。
というのも。
それまで目にしていたモンスター・クリーチャーってのは、何というか伝統的なんですよ。
コンサバなんです、コンサバモンスター
神話や伝承が元になって。
その恐怖の大本ってのはあくまで人間の死・穢れといったモノなわけですね。
ゾンビしかり吸血鬼しかり幽霊しかり。
すべては人間に由来するワケです。

だからこそ生まれるドラマもあります。
人間と同様の思考回路を持つが故の悲劇…的な。
モンスターの悲劇ってのは、もはや一種のテンプレになっていますよね?

人の精神について考える時、身体性を伴わずに中身の精神のみを扱うのはナンセンス。
すっげー暴論ですが、人間の身長が今より1m低いだけでも、絶対に今と同じメンタルは獲得出来ませんよ。
人間に翼が生えてて空を飛べたとしても、決して今の僕らと同じ思考様式は持てません。
まして目が複眼で手足の数が多くて、糸を吐く様な生き物だったとしたら何をか言わんや。
そこで考えてみてください。
翼の生えた天使状態の生物と、クモ。
どちらが僕らに近い思考を持てると思いますか?
証明しようのないことですが、直感的に僕らは天使状態の生物に、自分たちに近しいものを感じるはずです。
だって、クモよりは僕らにカタチが似ているから。
単純だけれど、それがすべてだと思う。

話を戻して、モンスター・クリーチャーでそれを考えてみます。
コンサバティブなクリーチャーどもは、造形的に人間を元にしているため、僕らとしてはまだ彼らに精神構造の近さを仮託できます。
それによって生まれるドラマもあります。
人間に近しい(だろう)精神構造を持つが故の悲劇…的な。
狼男の悲しみや吸血鬼の虚しさ、そういった感情を僕らは想像し易いんですね。
これはひとえに彼らと僕ら人間との形態の近さに由来しているものです。
モンスターの悲劇ってのは、もはや一種のテンプレになっていますよね?

ところがクトゥルフ神話に出てくるクリーチャーどもは違うワケです。
奴らは宇宙からやって来ました。
人間とは異なる生物種。
僕らが辿った進化の系統樹とは別のところからやってきた生物。
もうカタチとかぜんっぜん全然違う。
地球の生物系統樹にカケラも当てはまらない。
しかも生物と言いながら、そのサイズと演算能力がまさに宇宙規模。
人間から見ると「」としか思えないレベルの能力を持つワケです。
さすが宇宙!!そこにしびれる憧れるーーッ!!なワケですよ。

そんな生物と僕ら。
精神構造が似るはずもなく。
意志の疎通が出来るはずもなく。
まして彼らをどうこうするなんて、卑小な僕らに出来るはずもなく。

そんなクトゥルフ神話のクリーチャー達。
彼らを「神」として崇める人間たちもいるのですが…はたしてその信仰心も通じているのやら。
誰の言葉か忘れましたが、喩えるなら自分が蟻に神として信仰されて、そのことに気付けるかどうか? です。
蟻よりももっと離れているかもしれない。
ミドリムシの信仰対象がアナタだったとします。
アナタはそのことに気付けると思います?
地球上の全ミドリムシがアナタを唯一神の様に崇めているとして。
ミドリムシからしてみれば、アナタは絶対に手の届かない存在です。
あまりに巨大で強大な存在です。
絶対に意志の伝わらない相手です。
せいぜいミドリムシラーメンくらいでしょうね、接する機会なんてw
絶対彼らの信仰心になんて気が付かないでしょ?
つーか、彼らの存在にすら気付かないと思う。

クトゥルフ神話に出てくるクリーチャーどもと僕ら人間の差ってのは、もうそれくらい開きがあるんですね。
だから、まず討伐できません。
殺すなんて出来るはずないんですね。
それより先に登場人物達は狂気に捕らわれるか、惨殺されます。
その絶望的なまでの無力感…だが、それがいい。

話をさらに戻しますけど、その『ラプラスの魔』によるクトゥルフ初体験により、そういうスケールの圧倒的な違いを感じちゃったわけです。
なんだか僕の知っているクリーチャー達と違うぞ? という違和感。
それで興味を持った中学生の僕は図書館に行き、色々調べます。
どうやらこれはH・P・ラブクラフトというアメリカの作家が書いたホラー小説を、他の作家がシェアワールド的に書いていったものらしい、と。
ネット無かったから、大変だったなぁ、当時www
朝松健氏が日本でのクトゥルフ神話布教に一役買っていたことも、その時知りました。
菊地秀行氏の怪作『妖神グルメ』もクトゥルフ神話をモチーフにしていることもwww
あの発想のぶっ飛び方はすげぇ…。

僕は比較的、ラブクラフトの書いたモノを「本家」として好んで読んでいました。
なのでダーレスやハワードの作品は正直疎いと思います。


で、そこまで言っときながら今回の曲とか前回のネクロノミコンとか、まったくその宇宙的恐怖が含まれておりません!!
あ、今回は少しそういう要素もあるかw
でも所謂「萌クトゥルフ」です。
僕の曲を聴いてクトゥルフ神話を読んでみようとか思う人が奇特にもいたらwww
全然違うからね!!

ホント、ラブクラフト御大が見たら絶対怒られる。


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